アンテナ基礎知識

COVID-19が無線通信インフラと技術利用にもたらしうる変化

世界的なパンデミックのなかで、学び方、暮らし方、働き方の新しいあり方に適応していくにあたり、興味深い問いがあります。これらの変化は長期的に私たちにどのような影響を与えるのでしょうか。この数か月間に身についた習慣や、大いに頼ってきた新しい技術は、私たちのニューノーマルとなるのでしょうか。COVID-19は、技術の活用方法を一変させる重要な変化要因となるのでしょうか。

COVID-19が無線通信インフラと技術利用にもたらしうる変化

画像提供:Getty Images

多くの面で、近年の技術発展は働き方を変える以上の役割を果たしています。ソーシャルディスタンスの要請や外出自粛令を守る助けとなり、最前線で働く人々が日々パンデミックと闘うために外出する一方で、エッセンシャルワーカー以外の人々が自宅にとどまれるようにしています。高速化、帯域幅の拡大、ビデオ会議などのアプリケーションの進歩により、多くの人が自宅を離れることなく、仕事をこなし、家族と連絡を取り合い、さらには食事を自宅に届けてもらうといった恩恵を受けています。

今回のパンデミックは、私たちがどれほどコネクティビティに依存しているかを示すものでもあります。数か月をかけて遠隔医療、遠隔学習、リモートワークに慣れた今、こうしたサービスへの需要は今後さらに高まると考えられます。近い将来にワクチンが開発され、徐々に通常の生活に戻っていくなかでも、人々は高品質で24時間365日つながる接続を求め続けるでしょう。では、こうした変化は、これらの市場における利用の面で何を意味するのでしょうか。将来を見据えると、COVID-19をきっかけに加速する可能性のある新たなトレンドがいくつかあります。

5Gとエッジコンピューティング

たとえば、5Gとエッジコンピューティングは、速度を高め、増大するデータ需要に対応するための鍵となる可能性があります。大規模な集中型データセンターに頼るのではなく、演算能力をエッジに移して5Gで接続することで、スループットを高め、遠隔医療、遠隔学習、テレワークを支えることができます。ネットワークはそれぞれ異なりますが、5Gに対応するネットワークに共通することが一つあります。リアルタイムのデータ収集、無制限の帯域幅、より大きな伝送容量を支えるために、大量の光ファイバーと帯域幅が必要になるという点です。5Gの開始により、容量の増大と低遅延がネットワークに直接もたらされます。長年にわたり接続を十分に支えてきた従来の銅線ベースのインフラでは、5Gの帯域幅需要に対応しきれない可能性があります。

Wi-Fi 6

COVID-19のなかで、Wi-Fi 6もWi-Fi 6Eとともに普及が加速する可能性があります。Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6の全機能で利用できる帯域幅を拡大し、6 GHz帯で次世代の無線通信およびネットワーキングを実現します。Wi-Fi 6は現行のWi-Fi仕様を改良したもので、ピーク時にギガビット級の速度となる高いデータレート、遅延を抑えた伝送容量の増大、高負荷環境での高い性能に対応します。Wi-Fi 6ネットワークのトラブルのない性能は、それを支える高性能なケーブル配線インフラを使用して初めて保証されます。たとえばWi-Fi 6の場合、多くの理由からCategory 6Aケーブルが必要です。データ量の多いアプリケーション向けに10GBASE-Tまでのデータレートに対応し、放熱が可能で、より高いケーブル温度に耐えられるよう熱特性が改善されています。

キーワードCOVID-19、5G、5Gとエッジコンピューティング、Wi-Fi 6

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